昨日、今日と小牧市のマンションの大規模修繕に向けてのバルコニー調査。
調査させて頂いた住戸の全戸にクラック(ひび割れ)として出ていた不具合。
腰高までのバルコニー手すり壁に開けられた10cm幅のスリットの上のコンクリートが必ずひび割れてます。
開口部の周りにはクラックが入りやすいということは設計者であれば誰でも知っていることですが、10年後、20年後に実際にどうなるのかということを知らないで設計してしまうと、こうなります。
昔から通説として言われていることは、理論的にもそうですが、膨大な経験則からも実証されていることが多いものです。
リフォームや改修というと、新築の設計からすると、日の当たらない地味な仕事、デザイン性のない仕事として敬遠されがちですが、数十年と建物を維持していく責任のある設計という仕事には、学ぶものは新築よりも多いものです。