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愛知 名古屋の建築設計事務所 / 住まいの建築人・tajimaのイキヌキニッキ

tajima.exblog.jp

2010年 06月 02日 ( 1 )

断熱と健康と投資回収という考え

「日経ホームビルダー」誌によると、建築研究所の発表では

「健康への効果を加味すると、100万円の断熱工事費は2.6人家族なら16年で回収できる」

そうです。

これはどういうことかと言うと、昔のようなほとんど断熱材が入っていないような「無断熱住宅」から、現代のような「断熱住宅」(高断熱・高気密住宅も含まれますが、現在の一般的な住宅でも昔に較べれば随分な高断熱住宅です。)に住み替えると、風邪など病気にかかる確率(罹患率)が38%減少するそうで、「断熱住宅」では病気にかかりにくい、ということです。


確かに、すきま風がピューピューしている住宅よりも、今の住宅のほうが風邪をひきにくいとは思いますね。

ちなみにその発表では、「断熱住宅」へ住み替えた場合、気管支喘息やのどの痛み、アトピー性皮膚炎などの諸症状の改善率は、概ね30%を超えています。


現代の「断熱住宅」の罹患率の減少から、病気で生じる医療費や休業による収入の損失を、1人当たり年間9,400円削減できると算出。
それに加えて、「断熱住宅」によって年間の冷暖房費が従来よりも削減される費用を追加し、その合計金額で、断熱工事費を割った計算が、「16年で回収」できるという計算です。



「高断熱化」が健康に良い影響を与えているという具体的な資料ですね。

今までは、高断熱化による冷暖房費の削減がどれだけかと言うことを断熱メーカーなり冷暖房機器メーカーなりが試算していましたが、健康に関する調査で、医療費や休業での収入損失の低減を加味するデータは初めてです。


「2.6人家族なら16年で回収」というその内容が詳しく書かれていないので何とも言えない部分はありますが、断熱工事にお金をかけて高断熱化をすると、病気にかかりにくくなり、結果、医療費や光熱費が削減できることで16年ぐらいでペイできると考えると、断熱化をした方が良いと考えられますね。

まあ、断熱化した方がいいというのは当たり前と言えば当たり前ですが、あとはその断熱のグレードをどの程度にするのか、いかに断熱工事をキチンとするのかという具体的な内容もしっかりしないといけないですね。
by tajimbo | 2010-06-02 23:59 | 家づくりのヒント