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愛知 名古屋の建築設計事務所 / 住まいの建築人・tajimaのイキヌキニッキ

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よりよい仕事

今日は、「吉根の家(E邸)」の概算を弾いていただくために、とある工務店の

支店長 (とは言っても作業着姿の現場監督の風情) と打合せ。


今回はお施主さんの希望で、第一希望の工務店さんがある。

予算も厳しいので、基本設計の段階から工務店の意見を聞きつつ、

得手・不得手を考慮して設計を進めている。

とは言っても、自分でも概算を弾いてるんだけど。


その工務店さんは岐阜の大手の工務店で、自社でプレカット工場から生コンプラント

などいろいろと設備を自社でそろえている。


支店長の話しぶりから、自分たちの家づくりへの思いなども伝わってくる。

最近の木造では、コスト削減とスペースの確保を優先して、壁の石膏ボードの

下地に胴縁を入れず、直接、集成材の柱と間柱に石膏ボードを張ることが多い。

これは、最近では普通のことで特に悪いことではないが、胴縁を入れたほうが、よりベター

であることは間違いない。壁がまっすぐ通せる。


その工務店の大工さんは、通常は胴縁を入れたいと言う。

胴縁を入れるということは、胴縁の材料代、その施工代、合わせて窓枠の奥行きが大きく

なることでコストUPの要因になる。

こういった金額をコストUPの要因と見るか、必要経費と見るかはその建物に対する

トータル的な判断になるけれど、より良い建物のために、より良い方法をとりたい、という思いは

非常に大切で、そういった考えの人のもとではやっぱりいい建物ができると思う。
by tajimbo | 2006-03-24 22:44 | 仕事
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