今日は、「吉根の家(E邸)」の概算を弾いていただくために、とある工務店の
支店長 (とは言っても作業着姿の現場監督の風情) と打合せ。
今回はお施主さんの希望で、第一希望の工務店さんがある。
予算も厳しいので、基本設計の段階から工務店の意見を聞きつつ、
得手・不得手を考慮して設計を進めている。
とは言っても、自分でも概算を弾いてるんだけど。
その工務店さんは岐阜の大手の工務店で、自社でプレカット工場から生コンプラント
などいろいろと設備を自社でそろえている。
支店長の話しぶりから、自分たちの家づくりへの思いなども伝わってくる。
最近の木造では、コスト削減とスペースの確保を優先して、壁の石膏ボードの
下地に胴縁を入れず、直接、集成材の柱と間柱に石膏ボードを張ることが多い。
これは、最近では普通のことで特に悪いことではないが、胴縁を入れたほうが、よりベター
であることは間違いない。壁がまっすぐ通せる。
その工務店の大工さんは、通常は胴縁を入れたいと言う。
胴縁を入れるということは、胴縁の材料代、その施工代、合わせて窓枠の奥行きが大きく
なることでコストUPの要因になる。
こういった金額をコストUPの要因と見るか、必要経費と見るかはその建物に対する
トータル的な判断になるけれど、より良い建物のために、より良い方法をとりたい、という思いは
非常に大切で、そういった考えの人のもとではやっぱりいい建物ができると思う。