エコ、エコ、と言うことで補助金や売電価格の倍化などの追い風で急速に普及している太陽光発電。
それに伴い、トラブルも増えています。
先月、国土交通省も太陽光発電パネルの設置にからむ雨漏りなどの不具合の防止を目的にした 「太陽光発電パネルの設置工事に係る施工・検査基準」 を策定しました。
建築全般を仕事にしている者からすると、上記の施工・検査基準なんて当たり前なんですが、
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事前調査→現状の屋根の状況、設置によって雨漏りが発生しないか、雨水の流れを阻害しないか、設置する下地は強固かどうかなど
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設置・施工計画の検討→現状を調査した上での施工計画、防水計画を立てる
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適正な設置・施工→施工計画に沿って間違いのない施工ができているかの現場管理
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記録および報告→写真や記録によるお施主さまへの施工状況の説明や報告
などをしっかりとやろうね、という指針です。
太陽光発電パネルだけではないですが、リフォーム専門業者でも、建物全般を理解していない営業マン、現場監督はゴマンといます。
単なるパネルの設置の知識だけ、部位的なリフォームの知識だけで、全体的な構造の知識や法規の知識もないと、『簡単にできますよ』と言って問題施工を行い、トラブルになるケースも少なくないです。
サービスや品質を提供する側のモラルや施工力などが高くないといけないのは当然ですが、きちんと順序だててわかりやすく説明できる営業マン、施工の知識と知恵も持った営業マン・現場監督に出会うために、お施主さま側にも「人を見る眼」を持っていただく必要があります。
「人を見る」と言うのは難しいようですが、その人を友人にできるか、一生を通じてお付き合いできそうか、一つ一つの対応に誠実さを感じるかなど、友人や恋人、伴侶を選ぶのに似た 「眼」 です。
それが納得・満足のいく家づくりのはじめの一歩です。