
先日、とある住宅を見学させていただいたのですが、その住宅での引戸上部のディテール(細部)。
壁の中に引き込まれる引戸ですが、上部の建具枠に細いスリットがあり、そこに建具の上面に取り付けられたステンレスのL型アングルが差し込まれていて、建具がスリットに沿って動くようになっています。

ごく一般のディテールでは、上部の建具枠のスリット幅は21mmで、建具の上面自体が細めに切りかかれてスリットの中を動くのでL型アングルは必要ないのですが、木製引戸の上部にL型アングルを取り付けるというひと手間を加えることで、スリットを細くでき、見た目もスッキリ、シンプルにしています。
ひと手間加えていることでコストは一般のディテールよりもアップしますが、こういったディテールも、スッキリさせることを目的にするのであればアリですね。
ただ、納まり上、建具の端部(手前)まではL型アングルは必要ないので、あと5cm奥でアングルを終わらせておけば、見上げたときにシルバーのアングルが見えずになおGoodですね。