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愛知 名古屋の建築設計事務所 / 住まいの建築人・tajimaのイキヌキニッキ

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宝物のようなメール

先日引渡しをした 「味鋺の家」 のことをこのブログに書いたあと、お施主さんから、最高にうれしいメールをいただきました。


この 「味鋺の家」 の相関図はちょっと複雑で、
実際に 「味鋺の家」 に住まわれる方はご年配のNさん(本当はご夫婦でお住まいになる予定でした)。

Nさんの娘さんで埼玉にお住みになっている建築学科卒の経歴をお持ちのK子さん、その旦那さんで大手自動車メーカーで設計の仕事をされてはいるけれど、建築も趣味?のH夫さん。


基本的にはK子さんに窓口になっていただき、メールのやり取りを主体に、帰省されたときには数時間の打合せも行いながら設計と建築を進めていました。

メールのやり取りは、ものすごい数になってます。
数えるのが怖いくらいに。


以下がそのK子さんからいただいたメールです。

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先日の完成引渡しの日はありがとうございました。
夕食会もとても楽しかったです!


日曜に早速、H夫さんと2人で新居に布団を持込んで泊まり、月曜夜に埼玉に戻りました。
H夫さんが次回帰省するときは、引越後のダンボールだらけ状態だと思うので、とても名残惜しそうでした。(別に家がなくなるわけじゃないんですけどネ。)
写真を撮りながら「これはいい家だ~・・」と何度も言っていましたよ。

構造体の仕様に満足しているだけでなく、丁寧に造って頂いたおかげで、デザインのシンプルさがとても引き立っていると感じました。
母も(←鷹揚なようでいて案外デザインや使い勝手にウルサイ人なんですが)、この家を心から気に入っている様子で、「古い家具を入れるのが申し訳ないみたい」と言っています。
本当にありがとうございました。



ところでブログ拝見しました。やはり・・・とても辛い思いを
させてしまっていたのですね。
本当にすみません・・・!!

でも、夕食会の時にも話しましたが、

H夫さんが何年も考えてきた(建築業界の常識とはちょっと違う?)構造や断熱に対する視点を、聞いてすぐに理解し真摯に検討して下さる姿勢に、私達はとてもとても感謝していました! その上で専門家としての判断をして頂けたので、私達にとってこれ以上はない形で家づくりをすることができました。

構造が気になるH夫さんだけでなく、細かい使い勝手が気になる私のリクエストにもきちんと応えて頂きましたし、さらにデザイン(意匠)の面でも、私達は「田嶋テイスト」?が好きだったので、安心してお任せすることができました。


他の建築家のかたでは絶対に無理だったと確信しています。


実は、(昔は建築の学生だったくせに)私には「建築家」に対する懐疑心みたいなものが少々ありました。
特に個人住宅の設計に携わるには、高い設計力はもちろん人間性・柔軟性・・・でもそんな人ってホントにいるのかな??という感じで・・。

父が亡くなった時は建替えを続けるか本当に迷いましたが、田嶋さんとだったから続けられて、良い家が建てられたのだと思います。
「年齢は若いのに、私達よりずっと大人だね~」といつも感心(←生意気な言い方ですみません!)していました。


これからもご相談することが色々あると思いますが、なにとぞよろしくお願いします!


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何度も読み返してしまいました。

こんなメールを頂くとニヤけちゃいます。

「たじまっち」 なんていう愛称でも呼んでいただいてたようで。


こちらこそ、ほんとに、ありがとうございました。

これからも、よろしくお願いいたします。



今回のメールには、K子さんが撮った下の写真も添付されてました。
超広角の一眼レフデジカメをお持ちで。

私も欲しいです。広角のデジカメ。

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by tajimbo | 2007-03-28 20:44 | 仕事

現場をいろいろ

a0049695_2242326.jpg午前中は 「ダンス教室」 の現場でお施主さんと打ち合わせ。

現場は、各階の床スラブの鉄筋が組まれています。




a0049695_22425566.jpg午後は 「小牧の家」 の土工事がはじまりました。
境界際が崩れないようにH型鋼とベニヤとで 「土留め」 をしながら掘っていきます。

先日打設した鋼管杭の頭が出ています。
この杭の頭の上に乗っかるように、基礎を作っていきます。



a0049695_22431241.jpg夕方は 「内津の工場」 です。

写真は基礎にセットされる、鉄骨柱の柱脚を固定するためのアンカーボルトとそのフレーム。
フレーム下の捨てコンクリートには、通り芯や基礎の大きさを示す墨を出しています。



お施主さんの社長もちょうどお見えで現場で少々お話を。
既存の工作機械を残しながらの解体、新築工事で、工期もムチャクチャ短い。

「細かいところは後でもいいから、とにかく新しい機械が入るようにしてほしい」 とのこと。

億を越える金額の新型の工作機械を納入予定。
納入日は確定していて、一日たりとも遅らせることができないらしい。
工作機械メーカーから指定の日に予定通り出荷しないと、次の機械を作るスケジュールに狂いが生じて、それこそ億を越える金額の損害が発生するとのこと。

みんな必死です。。
by tajimbo | 2007-03-21 23:08 | 仕事

ローコスト住宅会社の一面

a0049695_21433072.jpg私が購読している 「日経ホームビルダー」 に興味深い記事があった。

(この「日経ホームビルダー」 はどちらかと言うと工務店向けの業界紙ではあるが、実際に起こっている現場での生々しい出来事などを取り上げ、施工者向けに有意義な記事を提供している内容の濃い良質な雑誌です。
この施工者向けの雑誌を読んでいる 「設計者」 は建築への意識の高い設計者のはず、です。)




2006年に経営破たんした、岡山県で有数の住宅会社だった当時の社長の告白記事。

ローコスト住宅のフランチャイズに加盟し、一時は岡山県を中心に年間の完工棟数192棟を誇った会社。

ローコスト住宅にはローコスト住宅なりに、安くて良い家を提供してきたんだと思う。
彼らの仕事に対して、とやかく言うつもりはない。
ローコストの需要があり、それに応えるために供給をしてきたということ。
(彼らの「良い家」とはどんなものなのかは私には理解できないが)


そのローコスト住宅を作ってきた社長自らの言葉が記事の中にあった。

『ローコスト住宅というのは、余計なことを考えてはいけない商売なのです。』

ものすごく的確な言葉です。



ローコスト住宅を、ローコスト住宅会社から買うということは、営業マンなり監督なり職人なりが 「余計なこと」は考えず作られたものを買うと言うこと。
端的に言うと、何も考えずに作られたものを買うと言うこと。

それでもいい、それがいいと思って買うかどうかは、買うほうの価値観ではあるが、それって 「良い家」 なんだろうか。



その記事にはさらに、

『(その破綻した会社が加盟した1991年当時)グループには隆々と成長したフランチャイジー企業が5、6社ありましたが、そうした先輩企業は今、存在すらしておりません。』

とも。


薄利多売で、売上を上げ続けることができずに消えて言ったのか。
薄情な企業風土で、建てて終わり、後は知らん、ということなのか。



「ズバッ!」っとローコストで巷を席巻している、九州から北上中のローコスト住宅会社の今後の展開が気になるところです。
by tajimbo | 2007-03-20 23:59 | 建築

このために建築やってるんだ

a0049695_23401143.jpg今日は 「味鋺の家」 の完成引渡しの日でした。

既存住宅の解体前に避難していた松も新しい家の前に帰ってきました。

a0049695_23431876.jpg完成を記念して、お施主さんと玄関前で記念撮影です。










初めてのメールを頂いてから、約二年。

インターネット上で私のHPを見つけられて、メールを頂いて、設計をさせて頂いて、兄弟で施工もさせて頂いて、何とか完成しました。


正直言うと、お施主さんとの打ち合わせで何度もケンケンガクガクしていたときは 「チクショウ」 と思うこともありました。
すみません、今、告白します。

ご夫婦二人のための住宅の設計でスタートし、途中で新居を楽しみにしていたご主人がお亡くなりになったことは私も無念でした。


いろんなことがあり、実は、ちょっと辛かったです。
これも今、告白します。


それでも新しい家の建築を決断され、引き続き設計をさせていただき、何度も図面を描き直し、ケンケンガクガクしていく中で、いつしか 「何としても、満足していただける家を造る」 のが目標になってました。




引渡し後の夕方、兄貴と私とで、お施主さんに夕食をご馳走になりました。

感謝の言葉、満足してるという言葉、「田嶋さんじゃないと、ここまで対応してもらえなかったと思う」 という言葉まで頂き、恥ずかしながら泣けてきてしまいました。


実は、最近、自分がしている仕事に対して迷いがありました。
好きな仕事ではあるものの、時間やお金のことなどを考えると、
「本当にやりたい仕事なんだろうか」
「自分や家族は幸せなんだろうか」
って考えてました。


でも、今日、再認識させていただきました。

お客さんに満足していただき、ありがとう、と言っていただくために、一生懸命に精一杯のことをするんだと。


この仕事を通じて、お施主さんにはいろんなことを教えていただきました。

こちらこそ、ありがとうございました。



でも、これで終わりじゃないです。
これからはメンテナンスも必要になります。
不具合も出てくると思います。

私達兄弟で精一杯フォローさせていただきます。

これからも、よろしくお願いいたします。
by tajimbo | 2007-03-17 23:59 | コラム

杭工事

a0049695_23201058.jpg朝から「小牧の家」 の杭工事です。

鉄筋コンクリート造の3階建ての住宅で重量もあり、地盤も表層はあまり強固でないため、「鋼管杭」 を打設しています。

鋼管杭は、コンクリート製の杭と比べて打設工事中の音や振動が少ないこと、コンクリート製の杭の場合、産業廃棄物となる汚泥が出ますが鋼管杭はそれが出ないなどのメリットがあること、小さい杭打ち機で施工できるので住宅地に向いていることなどで、最近は採用が多いです。
by tajimbo | 2007-03-17 23:38 | 仕事

地盤調査

a0049695_235303.jpg今日は 「各務原の家」 の地盤調査でした。

スウェーデン式サウンディング試験です。

お施主さんも、ぜひ見てみたい、とのことで 「作業着」 着て試験結果を覗き込んでます。


試験結果は、山の谷間にあたるのか、池の横だからか、複雑な地層になっているようで、5つのポイントでいろんな結果が出てきました。。

これから試験結果を検討して、建物の支持方法を決定していきます。
by tajimbo | 2007-03-16 23:57 | 仕事

外観

a0049695_20411677.jpg「味鋺の家」 は今週末の引渡しに向けての最終調整中です。

写真は南側外観。

東西の妻面は、隣地境界線との距離が広くないため、塗装よりはメンテナンス性の良いガルバリウムのK型スパンドレル張り。
屋根はガルバリウムの瓦棒葺き、南面はサイディングに吹付。
1階南のサッシは旭硝子(株)の『もくまど』。
ヒノキの柱に、ヒノキのバルコニー手摺。


a0049695_2055338.jpg既存解体前に一時退避していた 「ヒノキ風呂」 も帰ってきてセットされました。



奇をてらわず、質実剛健なモダン和風な家、もうすぐ完成です。
by tajimbo | 2007-03-15 20:57 | 仕事

完了検査

a0049695_17251189.jpg「味鋺の家」 は確認検査機関の完了検査でした。

13:30の検査約束でしたので、午前中の 「ハイツS」 の施主検査が終わってから昼食も食べずに急行したのですが、13:30に現地に着いたら、

検査終わってました。。


検査員の方が早めに到着されたみたいで、もうすでに全部みられたようで。

当然、何事も問題なく検査は終了でした。



外部では、ヒノキの格子も取付完了し、今日は土間コンクリート打設しました。
内部では、室内クリーニング中です。
by tajimbo | 2007-03-14 17:33 | 仕事

親父

今日、親父の3回忌でした。
2年、早いもんです。

午前11時の法事の前に、朝8時から次兄と私は 「内津の工場」 の測量と平板載荷試験の事前立会い、長兄は 「味鋺の家」。
昼飯を食べた後、長兄は 「小牧の家」、次兄は 「ダンス教室」 の現場へと出かけていきました。
私は、母親と親父の墓参りへ。

親父の3人の息子は、親父の仕事を引き継いで、3回忌の法事の日でも忙しく仕事してます。
いつも忙しかった親父と同じ。



最近、『やっぱり、親父の子だなあ』 って思うことが多いです。



設計事務所で数年社会人を経験して実家の工務店に戻ったとき、親父の仕事のやり方が気に食わなくって、口もほとんどきかない、何か言葉を交わすと楯突いてました。

どうして、儲からないような仕事を引き受けるのか。
どうして、みんなが逃げたがる仕事を断われないのか。

私はいつもそう思って、親父のようにはならないぞって思ってました。


他のやつらができなくても、俺にはできる。
お客さんの信頼に応えることができる。


親父には、そういう自信があったんだと思います。




今では、3兄弟ともそういう気持ちで仕事してます。
たぶん。
お互い、口に出しては言わないけど。



どうして、儲からないような仕事を引き受けるのか。
どうして、みんなが逃げたがる仕事を断われないのか。

それは、理屈ではなく、気持ちの問題。

他のやつらができなくても、俺にはできる。できない、とは言いたくない。
お客さんの信頼に応えることができる。信頼に応えたい。

そのひとつひとつの積み重ねが、さらなる信頼の積み重ねになると思っています。


「儲け」 や 「楽(ラク)さ」 を目的にしている人には理解できないことかもしれないけれど、一番身近なひとは、自分の子供は、いつか理解してくれると思います。

自分がそうでしたから。
by tajimbo | 2007-03-11 23:31 | その他

完成に向けて と これから着工

a0049695_21332844.jpg「味鋺の家」 は完成に向けて最終段階です。
この時期は、日に日に完成度が上がっていくのが非常に楽しいです。

吹抜には、お施主さんと「コイズミ照明」 のショールームにまで行って実物を確認してから発注した照明器具が付き、電気も点きました。

この照明器具も、イイ感じです。



a0049695_2134198.jpg玄関にはシナ合板仕上げの下足入れも設置されました。

ヒノキの上り框やヒノキの玄関扉とも明るい木調でマッチしています。





a0049695_21355496.jpg夕方は兄貴と 「内津の工場」 の測量です。
トランシットという測量機器を使って、既存の工場の通り芯を確認しながら、増築部の通り芯を出しています。

今日の朝、やっとのことで確認申請が下りました。
事前協議からスッタモンダし、申請を出してからほぼ2ヶ月です。
「あの事件」 以前ならば、この程度の規模では有り得ない期間です。
by tajimbo | 2007-03-09 21:56 | 仕事