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愛知 名古屋の建築設計事務所 / 住まいの建築人・tajimaのイキヌキニッキ

tajima.exblog.jp

毎年のように 「今年は異常気象だ」 なんて言っているような気もしますが、今年の梅雨は雨が多いし、激しい降りですね。

シトシトなんてものじゃないですもんね。

全国的に大雨で、ところによっては土砂崩れなども起きているようです。
みなさん、お気をつけください。




建築家の中には、土地探しからのお施主さまの場合で、土地代が安いからということで傾斜地を勧めて土地を購入してもらい、土地代が安く済んだ分で建築費に充てるという方法をとる人もいます。

確かに見掛け上は安く見えるかもしれませんが(実際には土留めヨウ壁であったり、杭であったりの費用が結構かかりますので決して安くはならないと思います)、どんなにきちんと基礎の構造計算をしたり、杭を打ったりしても、「土砂崩れ」に会えば何の障害もなく住み続けることは難しいです。

自分の土地が崩れてしまえば建物も無事であることは少ないでしょうし、自分の土地が崩れなくても、崖の上の土地が崩れてきて土砂が流れ込んでくるかもしれないという危険もあります。

傾斜地の場合、その危険性というのが、生命にかかわるかも知れないというリスクをきちんと認識する必要があります。


お施主さまがそれらのリスクを認識し許容した上で建築するのであれば、それはそれですが、上記の理由などで、新規での土地購入の場合、私は傾斜地を「あえて」お勧めはしません。


「家」とは自然との対峙という側面もありますが、あえて自然に逆らうように生きるのは、正しいことではない気がします。
by tajimbo | 2010-07-15 22:52 | その他
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